木質に特化せず、様々な農業残渣物を燃料に!


農業残渣物の実例

 農業残渣物の持つ燃焼に係る課題は、①灰分が多い、②発熱量が小さい、③クリンカーが炉内で付着することでした。木質ペレットを燃料とする従来のバイオマスバーナーは、燃焼炉を固定したタイプが主流で、これらの課題を解決する技術は備わっていませんでした。当社が開発した回転炉燃焼技術は、これらの課題を解決する技術を備え、従来のバイオマスバーナーでは扱えなかった灰分を多く含む農業残渣物を燃料とし、持続的かつ安定した燃焼を実現しました。特に小麦クズは、既に乾燥済みで固形化せずに燃料として利用可能なため、低コストの燃料として期待できます。

回転炉燃焼技術によるクリンカ成長の防止効果

回転炉燃焼技術


農業残渣物燃料を燃焼しているイメージ

特許第6822653号

 当社が開発した回転炉の燃焼制御技術と送風技術により、従来、燃えにくいといわれてきた灰分の多い農業残渣物の安定燃焼を可能にしました。また、独自の回転炉燃焼制御により、炉内にクリンカが付着せずクリンカの成長も防止します。そのため、灰とクリンカを一緒に自動的に排出することができ、手間のかかる炉内の灰の処理を必要としません。

 バイオマスバーナーで作りだした熱エネルギーは、農業関連施設で熱利用するほか、熱電熱発電への利用も見込まれます。また、処理が厄介な農業残渣物の利用により、処理費用がなくかつ燃料は低コスト、焼却後に自動排出される灰やクリンカは肥料、融雪剤、土壌改良剤として付加活活用が図れます。